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箱田 照幸; Zhang, G.*; 橋本 昭司
Radiation Physics and Chemistry, 62(2-3), p.243 - 252, 2001/09
被引用回数:13 パーセンタイル:66.91(Chemistry, Physical)これまでの一連の研究から、空気中に含まれるクロロエテンは電子ビームにより、おもにClラジカルを介した連鎖反応により分解することが明らかになった。本研究では対象物質を1.2-ジクロロエチレンとし、分解効率や生成物を測定することによりトランス及びシス体の異性体構造や異なる初期濃度における連鎖分解機構の違いについて調べた。その結果、シス体ではOHラジカルにより連鎖分解反応が開始され、その結果生じたClラジカルによりおもに分解反応が進むのに対し、トランス体ではOHラジカルだけでなくオゾンも連鎖分解反応を開始することがわかった。またトランス-1.2-ジクロロエチレンとオゾルの濃度減少速度から、実験的に反応速度定数を求めた。さらに初期濃度300及び600ppmVのトランス体について、各初期濃度でのOHラジカル及びオゾンによる連鎖分解反応における連鎖長をそれぞれ求めた。
箱田 照幸; Zhang, G.; 橋本 昭司
JAERI-Conf 2000-001, p.211 - 214, 2000/03
電子ビームを用いた排ガス処理技術の確立の可能性を検討するために、テトラクロロエチレン(PCE)やトリクロロエチレン(TCE)などに代表されるクロロエテン類の電子ビームによる分解を試みた。その結果、初期濃度300ppmVでの分解のG値は、PCETCEトランス-ジクロロエチレンシス-ジクロロエチレンモノクロロエチレンの順に小さくなることがわかった。またPCE及びTECでは、トリ及びジクロロ塩化アセチル、ホスゲン、二酸化炭素及び一酸化炭素がそれぞれ生成していることがわかった。さらに分解のG値に与える初期濃度の影響について調べた結果、TCEでは分解のG値は初期濃度の増加に伴って直線的に増加するのに対し、PCEでは単調増加するものの初期濃度が大きくなるにつれG値の増加率が小さくなることがわかった。これらの結果から、PCE及びTCEの分解機構について考察を行った。
新井 英彦
平成11年電気学会全国大会講演論文集, p.S.1.1 - S.1.4, 1999/03
現在、塗装工場や地下水浄化プラントなどからの排ガスの処理に電子ビームを利用しようとする研究が、原研を含め世界の各地で進められている。本報告では、これらの研究を概括し、今後の課題を整理した。研究の現状では、一部の排ガスについては、基礎実験から実地試験まで進み、反応メカニズムもある程度解明されてきている。しかし、今後実用化を推進するためには、(1)プロセスの最適化、(2)生成物の把握、(3)混合ガス系の基礎データ、(4)分解メカニズムの解明及び(5)現場試験の実施が課題となる。
佐藤 圭*; 綱島 滋*; 高柳 敏幸; 横山 啓一; 藤沢 銀治; 横山 淳
Chemical Physics Letters, 232, p.357 - 363, 1995/00
被引用回数:11 パーセンタイル:40.92(Chemistry, Physical)1,1-二塩化エテンの赤外多光子分解により生成する塩化水素および塩化エテンの相対並進エネルギー分布を、飛行時間法を用いて測定した。平均並進エネルギーは、46kJmolであると見積もられた。本研究で求められた分布は、193nm光分解の場合に近かった。塩化水素脱離反応および1,1-1,2異性化反応の速度定数を、ab initioのポテンシャル曲面に基くRRKM計算により計算した。本研究および以前の研究の実験結果を説明するために、水素および塩素原子移動反応を含む二塩化エテンの分解モデルを提案した。